【特集】冬のほうが快適?ハマる人が続出の“冬キャンプ”

雪の上にテントを張り、非日常を楽しむ。なかなか自由に遊べない今、大自然で遊ぶ“冬キャンプ”が人気となっています。訪れる人はどのように楽しんでいるのでしょうか?人気のキャンプ場を取材してきました。

群馬県長野原町にあるキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」。

北軽井沢スウィートグラス 福島優さん:
冬キャンプでテントで宿泊される方が増えてきていて、4年前(2018年)と比べると倍増くらいですね

北軽井沢スウィートグラスでは、ほとんどの区画に電源が付いており、初心者でも安心!(2名で4400円から)さらに、遊び場も充実しているため、家族連れに大人気なんです。
もちろん、コロナ対策もばっちり。チェックインをドライブスルーに変更し、利用者の数も、通常のおよそ半分に抑えています。冬キャンプの魅力を聞きました。

〈キャンプ歴10年の家族〉
夫:
「音も静かですし、夜とか星がきれい。空がめちゃくちゃきれい」

妻:
「わたしも、主人も虫がダメなんで」
「この時期は(虫が)いないんで、快適です」

寒さ対策さえすれば、むしろ冬の方が快適なんだそうです。ということで、Nスタは冬キャンプ初挑戦の家族を取材しました。

【とある日の午前10時30分】
一番乗りでキャンプ場に来た家族。

Nスタスタッフ:
「冬のキャンプは何回目ですか?」

バトカイルさん:
「初めてです」

来日15年目、フィリピン出身のバトカイルさん一家です。キャンプ経験は10回以上ですが、今回初の冬キャンプに挑戦することに。

バトカイルさんの妻:
「初めてなんだけど、楽しみです。雪とかも子供も遊べると思います」

奮発して、およそ10万円の大きなテントに買い替えたそうです。

バトカイルさん:
「キャンプに行く前に、新しいテントだから近くの公園とかで練習してから来ました」

練習の成果もあって、およそ1時間30分でテントは無事に完成。もちろん、寒さ対策も考えてきたそうです。

バトカイルさん:
「初めての冬キャンプだと、ちょっと寒いかなと思って、電源を使って小さいヒーターを持ってきました」

しかし、バトカイルさんたちに、この後、試練が訪れます。

キャンプ場を見渡すと、家族連れだけでなく、最近増えているのが女性のソロキャンパー。

女性ソロキャンパー:
「今日はこたつキャンプです」
「こたつでみかんとか、こたつでアイスをやりたくて、こたつを持ってきました」

こちらの女性は、キャンプ歴は1年程ですが、すでに30回以上も来ているそうです。ちなみに、これまでにキャンプグッズにつぎ込んだお金は、なんと100万円以上なんです。

女性ソロキャンパー:
「もう出会いよりもキャンプの方が優先なんで、男の人と遊んでいるくらいなら、キャンプしているほうがいいと思っちゃうんで」

そんな彼女に、キャンプの醍醐味である夕食を見せてもらいました。この日のメインは、炭火で焼くビーフステーキ。

女性ソロキャンパー:
「うわ、うまそー」

すかさず、これまた炭火で炊いたごはんもパクリ!

女性ソロキャンパー:
「うーん、完璧!」

そして、しめには、コタツで頂くて、手づくりの茶碗むし。

女性ソロキャンパー:
「うまいです。おいしいです」

ほかのキャンパーたちも負けてはいません。きりたんぽ鍋や、鉄板で焼くピザ、さらには、焼きリンゴまで!思い思いのキャンプ飯を楽しんでいました。ちなみに“冬キャンプ”ならではの、ハプニングも。

【とあるキャンプをしている家族】
妻:
「お肉は今、解凍中です」

夫:
「ストーブの前で解凍中です。事件ですね、これは」

奮発して買った2500円のステーキ肉がなんと凍ってしまったそう。めったに食べられない“いいお肉”にみんなくぎづけ。

こども:
「うま!」

一方、初の冬キャンプのバトカイルさん一家のメニューは?

バトカイルさん:
「キムチチーズ鍋です」

体の芯まであったまるよう、キムチチーズ鍋にしたそうです。

バトカイルさん:
「うわ、おいしい!」

食事のあとは、夜空を鑑賞。気温はマイナス12度。空気は澄み、美しい星空が広がりました。

翌朝。多くのキャンパーたちが、朝食を済ませる中、いっこうに起きる気配がないのが、バトカイルさん一家。

【とある日の午前8時36分】
Nスタスタッフ:
「おはようございます。何時に起きました?」

バトカイルさん:
「起きたばかりですよ。11時くらいに寝て、12時にまた起きて、やっぱり寒いです」

実はテントが広すぎて、小型ヒーターだけでは、全然暖まらなかったそう。

Nスタスタッフ:
「大変でしたね」

バトカイルさん:
「でもいい経験です」

寝坊したため、朝食抜きで撤収作業。しかし“トラブル”はこれだけは終わりませんでした。

バトカイルさん:
「あー、かたいわ」

地面が凍ってしまい、テントを固定するペグが、抜けなくなってしまったんです。そこで、お湯をかけて、こおりを溶かす作戦に。しかし、これがさらなる悲劇をうむことに。

バトカイルさん:
「あー!最悪!折れちゃいました」

新品のペグが折れちゃいました!実はこれ、お湯をかけとけて解けるのは、表面だけ。地中ではあっという間に凍ってしまい、ますます抜けなくなってしまうんです。その後は、何本かダメになってしまったものの無事に撤収完了。苦労の連続だった初の冬キャンプでしたが、気持ちは早くも次へ。

バトカイルさん:
「来月またやります!ちゃんとヒーターとか装備もって」

“冬キャンプ”には大変なのに、なぜかはまってしまう。そんな魅力があるようです。(21日18:23)

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